冬季国体の東京開催も決定

平成25年秋には「スポーツ祭東京2013」が開催される。第68回国民体育大会が9月28日(土)〜10月8日(火)、第13回全国障害者スポーツ大会が10月12日(土)〜10月14日(月)の会期目標となっている。さらに、それに先行し、国民体育大会冬季大会「スケート、アイスホッケー競技」が1月26日(土)〜2月1日(金)の日程で開催される。来年の東京都では、味の素スタジアム(調布市)をメイン会場に都内すべての区市町村で競技・種目が行われる。

メイン会場「味の素スタジアム」は改修や施設整備が急ピッチ

スポーツ祭東京2013のスローガンは「東京に 多摩に 島々に 羽ばたけアスリート」であり、これは多摩・ 島しょ地域を中心に、東京都全域を舞台として、アスリートの夢が羽ばたく大会であるという趣旨である。マスコットキャラクターも都民の鳥である「ゆりかも め」をモチーフに翼を大きく羽ばたこうというデザインで、愛称は「ゆりーと」。

国体本大会は正式競技37、公開競技3、さらにデモンストレーションとしてのスポーツ競技は57種目が予定され、参加の選手・監督は2万2000人が見込ま れる。障害者大会は実施競技として13競技が行われ、参加選手・監督は約5500人。国体の正式競技は都道府県対抗戦で、男女総合成績第1位に天皇杯、女子総 合成績第1位に皇后杯が贈られる。公開競技は、大会の充実・活性化を図るための競技で、スポーツ祭東京2013では高等学校野球、ビーチバレー、トライアス ロンが行われる。デモンストレーションとしてのスポーツ行事は都民参加のスポーツで、例えば千代田区ドッヂビー、新宿区3B体操、新島村サーフィンと57種 目にわたって行われる。

東京都での国体はこれまで、昭和24年の第4回、昭和34年の第14回と2回開かれており、来年大会は54年ぶりの3回目の開催となる。開会式が行われるメイ ン会場は第4回大会が東京ラグビー場(現秩父宮ラグビー場)、第14回大会が国立競技場。

第68回大会会場の、味の素スタジアムは京王線飛田給駅から徒歩5分にあり、JリーグFC東京、東京ヴェルディのホームスタジアムとして知られているが、 本来はスポーツ祭東京2013の主会場となることを想定して陸上競技場用に設計されていた。しかし、当初の計画が変更され、これまでサッカーやラグビーの球技場として使用されていた。国体に向けて平成22年から陸上競技場化などの改修工事を行い、今年3月に工事が完了した。

スポーツ祭東京2013の開催のために、今年4月には補助陸上競技場「味の素スタジアム西競技場」がオープンし、さらに国体後には、アリーナやプールなどの整備が計画されている。