当協会と東京土木施工管理技士会は、9月25日(水)から27日(金)の3日間、新宿駅西口広場イベントコーナーで「まちづくり展2013 東京をつくる・まもる・建設業」を開催した。今年は「建設技術の紹介」、「まちづくりへの取り組み」、「スポーツ祭東京2013」の3テーマでパネル、模型、映像などを紹介した。3日間で約12000人が来場した。2020年オリンピック・パラリンピックの東京招致が決定したことも重なり、その喜びや希望が会場を満たした展示会となった。
主催者及び関係団体によるテープカット |
祝辞を述べる、左から其田分析官、久保田部長、高野常務理事、松村部長 |
初日の9月25日には、午後1時からオープニングセレモニーが行われ、主催者を代表して当協会の近藤晴貞会長があいさつし、「都民の皆様に、わたしたちのくらしを守る建設技術や、環境にやさしく安全で快適なまちづくりを認識していただけるまちづくり展を開催できることは、われわれ建設業界にとり大変貴重であり、光栄だと思います」と述べた。続いて来賓の其田誠国土交通省関東地方整備局防災対策分析官、久保田浩二東京都都市整備局市街地建築部長、高野秀夫東京商工会議所常務理事、松村博スポーツ祭東京2013実行委員会大会運営担当部長が祝辞を述べた。祝辞では、いずれも9月8日早朝に決定した2020東京オリンピック・パラリンピック招致に触れられた。その開催が日本の心、日本の都市、日本の技術を世界にアピールする絶好の機会になると、その喜びを述べた。
その後に近藤会長、来賓、さらに水島久尾東京土木施工管理技士会会長(当協会副会長)、協賛団体を代表して高橋徹東日本建設業保証㈱執行役員営業部長が加わり、テープカットを行った。
今回は会員企業の22社が最新技術を出展、国土交通省関東整備局の4事務所や東京都都市整備局の官公庁も事業の取り組みをブースで紹介した。さらにスポーツ祭東京2013実行委員会による第68回国民体育大会のパンフレットや記念うちわの配布、マスコットキャラクター「ゆりーと」君の出演も話題を呼んだ。東京都住宅バリアフリー推進協議会、(一社)東京空調衛生工業会、(一社)東京電業協会などによる「建設総合相談コーナー」では、例年のように、住宅の新築・増築・耐震補強・バリアフリー化などの相談を受けて、専門家がアドバイスした。大学や専門学校5校からは、アイディアにあふれた模型作品、都内建設系高等学校からも、作品コンペティションで昨年最優秀賞の作品のほか、模型や今年入賞したポスターが出展された。
建設総合相談コーナー | 「ゆりーと」君も来場 |
「お茶室コーナー」では、千利休の独特の構想で建てられ、日本最古の茶室建築である国宝「待庵」についても説明された |
工事現場の傍に設置した看板で、「ご迷惑をおかけしており ます」と通行人に頭を下げ、注意・警告を呼びかける「オジ ギビト」。タイプやバリエーションを現場写真もまじえてパ ネルで寸評 |
各社のブースでは、環境、防災、安全、エネルギー、都市再開発など最先端の開発技術の画像、パンフ、模型などが展示された。会場は新宿駅ターミナルの中にあり、日中から人通りの多い場所。多くの一般市民や学生が展示技術に興味を示し、見 学していた。
場内ではユニークな「オジギビトパネル展」も開かれた。これは漫画家の「とり・みき」氏が工事現場看板に描かれた各種キャラクターを「オジギビト」と命名し、寸評して展示したもので、当協会もオリジナルキャラクター「まちこ」のパネルを出展した。
エントランスには東京都建設系高校生作品コンペティション2012で東建会長賞を受賞した国宝「待庵」のレプリカ『4/5「待庵」』を展示。この作品を茶室として、裏千家の茶道家がお茶を点て「おもてなし」をする「お茶室コーナー」も人気を集めた。茶室建築の特徴や、茶道具、作法のポイントを説明しながら、点てられた抹茶が会場の参加者にふるまわれた。
来場しアンケートに答えた参加者にはオリジナルグッズが配られた。
会長挨拶 会長 近藤 晴貞 |
本日は、大変お忙しい中、「まちづくり展2013 東京をつくる・まもる・建設業」のオープニングセレモニーに大勢の方がお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
本年も、会員企業の皆様をはじめ各方面より、多数のご出展をしていただくとともに、国土交通省関東地方整備局様、東京都都市整備局様、東京商工会議所様、ならびにスポーツ祭東京2013実行委員会様のご後援をいただくとともに、数多くのご協賛とご協力を得まして、本日より9月27日(金)までの3日間開催する運びとなり、この場をお借りして皆様のご協力の賜と、厚く御礼を申し上げます。
都民の皆様に、私たちのくらしを守る建設技術や、環境にやさしく安全で快適なまちづくりを認識していただける「まちづくり展」を開催できることは、われわれ建設業界にとりまして大変貴重なことであります。このような展示会を開催することは主催者として誠に光栄だと思います。
折しも、今月8日の早朝には「2020年東京オリンピック・パラリンピック」の開催が決定いたしました。東京に夢を呼ぶ祭典が再び開催される、この機会を通じて、日本の心、日本の技術を世界の人々に見てもらうことにより、成熟した東京をアピールする絶好の機会だと思っています。是非、そのようにできればと考えております。
今年のテーマは「地域のみなさまとつながり、東京をよりよい”まち”に」でございます。私ども建設業が培ってまいりました「技術とノウハウ」をもとに、「まちづくり」の取り組みをパネルあるいは模型などで簡単に分かりやすく紹介しております。是非、この機会に皆様一同、3日間の中でご覧いただきたいと思います。
加えて、今年は都立工芸高等学校の生徒の皆様が作成した「茶室レプリカ」を出展していただき、お茶席のおもてなしを体験できるようにしております。さらに「スポーツ祭東京2013コーナー」では、9月28日から開催される国民体育大会などのスポーツの夢と感動を皆様に伝えられるよう展示しております。
このような取り組みを通して、次の世代を担う子供たちや若い皆さんが、将来、建設産業との関わりを深めてくれることにつながるならば、主催者といたしましても大変うれしい限りであります。
是非多くの皆様に、夢のある建設業の魅力を感じていただき、将来につながっていけば幸いだと思います。
結びになりましたが、「まちづくり展」の開催にあたり、ご尽力を頂きました関係者の皆様に心から感謝申し上げますとともに、ご来場の皆様のさらなるご健勝を祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。