2015年 年頭あいさつ 新春に寄せて

2015年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。

会員の皆さまには、平素より協会運営にひとかたならぬご理解とご協力を賜わり、心から感謝申し上げます。

さて、昨年を振り返ってみますと、長期にわたるデフレと景気低迷からの脱却を最優先課題として発足した安倍新政権による三本の矢を柱とした経済政策、いわゆるアベノミクスの効果で、永らく停滞していた日本経済が回復基調に転じ、光明の見える年になったのではないかと思います。

本年4月には、「改正入契法」「改正建設業法」も全面施行となり、運用指針に基づく発注事務がスタートするとのことでございます。今後、これらの法の精神が国や東京都はもとより、地方公共 団体や一部事務組合など公共工事の発注者の隅々までに浸透し、適正な価格での受注に結び付くことを強く願うものであります。

一方、われわれ建設業にもこれに応えていく責務がございます。高品質の建設物の提供や工期の順守、また現場の安全の確保や環境対策等々の整備を行い、「若者が将来を託せる魅力ある建設業」となることが求められているのではないかと思います。

当協会といたしましても、会員各位のご協力を得ながら、建設業の魅力を若年者にアピールする取り組みを推進したいと考えております。

また、昨年も自然災害の多い年でした。2月の豪雪災害、夏から秋にかけての台風や局地的な豪雨による広島の土砂災害をはじめとする降雨災害、多くの人命が失われた御嶽山の噴火災害、長 野県北部の震災等々、痛ましい災害が多く発生し、尊い生命や貴重な財産が奪われました。被災された皆さまには、心からお見舞いを申し上げます。

東京におきましても、直下型地震の発生が懸念されているところですが、防災・減災も建設業の重要な使命のひとつであります。当協会では、東京都や国交省関東地方整備局と災害協定を締結し ており、発災時には道路啓開など応急復旧にあたることとなっております。引き続き会員各位のご協力をお願いいたします。

最後になりましたが、「2020年東京オリンピック・パラリンピック」の開催に向け、今年は各種施設の建設やインフラ整備が本格化していくものと思います。首都東京の建設業を代表する当協会 といたしましても、大会の成功に貢献してまいる所存でございます。

日本経済が再生し、国民の皆様にとって明るい年となることを願うとともに、会員企業がますます発展し、魅力ある建設業となることを祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。

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