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鉄筋コンクリート造集合住宅の1Fピロティの崩壊
一般に柱が水平力を受けるとその変形は大きく、壁が水平力を受けるとその変形は小さくなります(下図参照)。力を受けたときの変形のしにくさを剛性(=作用した力/生じた変形)と呼び、柱は壁に比べて水平剛性が小さくなっています。 ピロティのある階では、その他の壁がある階に比べて水平剛性が小さくなっているため、地震による水平力が作用すると大きな変形が生じます。この変形に耐え得る粘り強さが柱にないと、写真のように柱が壊れて建物が崩れ落ちる現象が生じます。