政府が進める国家戦略特区のうち、東京都23区の一部と神奈川県、千葉県成田市で構成する「東京圏国家戦略特別区域会議」の議論がスタートした。石破茂国家戦略特別区域担当大臣は初会合後の会見で、「東京圏はポテンシャル(潜在能力)を秘めている。東京圏が日本全体をけん引するということでなければならない」と強い期待感を示した。
東京都は同会議で、区域計画の素案を提示。具体的には、▽交通結節機能強化とあわせた国際的ビジネス拠点▽訪日外国人増加に対応したMICE機能強化拠点▽国際金融、コンテンツ産業等多様なビジネス交流拠点――について計10事業を示した。
また東京都は、千代田、中央、港、新宿、渋谷、文京、品川、大田、江東の9区のほか、新たに台東、墨田、目黒、中野、豊島、北、荒川、板橋、練馬の9区についても特区への追加指定を要請した。