構想から半世紀。首都高中央環状線(延長46.6km)が3月7日、全線開通した。東京都と首都高速道路(株)は同日、首都高中央環状線(高速湾岸線~高速3号渋谷線)開通記念式典を、品川区の山手トンネル内で開催した。式典には、太田昭宏国土交通大臣をはじめ、舛添要一東京都知事、菅原秀夫首都高社長、地元区長らが参加しテープカットを行った。往年の名車や次世代車両などによる通り初めが行われ、開通を祝った。
式典で舛添都知事は、「中央環状線は、首都圏だけでなく日本の発展に寄与する。世界で初めての渋滞のない大都会をつくりたい」と挨拶した。また菅原首都高社長も「今回の開通で、3環状道路で初めてリングが完成したことになる。都心部の渋滞や混雑も約4割減少する」と述べた。
今回、全線開通に合わせて完成したのは、品川区の大井ジャンクション(JCT)と目黒区の大橋JCTを結ぶ品川線(約9.4km)。完成によって、首都高湾岸線とつながり、新宿~羽田空港間の所要時間も、従来の半分となる約20分に短縮。利便性向上とともに、都心部の渋滞や混雑緩和によって、東京の国際競争力強化につながることが期待されている。同事業は、東京都と首都高が共同施行した。
挨拶する舛添東京都知事 | 名車などが通り初め |