国土交通省、東日本高速道路(株)、中日本高速道路(株)による、東京外かく環状道路(外環道、関越~東名)建設工事で泥土圧式シールドトンネル機械の公開が相次いでいる。国内最大断面の外径16.1mのシールド機によって、関越から東名を結ぶ大深度地下トンネル工事が始まることになる。
9月15日、(株)IHI横浜工場(横浜市磯子区)で公開されたのは、関越道大泉ジャンクション(JCT)から掘削するシールド機(外径16.1m、機長約15m、重量約4000t)の前胴部の面盤回転試験。製作は、(株)IHIとJFEエンジニアリング(株)のシールド掘進機事業を統合・設立したジャパントンネルシステムズ(株)で担当した。
また同月26日には、東京都世田谷区内で東名JCTから関越側に掘り進む、本線トンネル(北行)東名北工事のシールド機の組み立てを公開した。当日は、「国内に数台しかない」( 国土交通省) という800t吊りクレーン車を使って、シールド機のカッターヘッドを地下70mの立坑下に降ろした。シールド機は、三菱重工メカトロシステムズ(株)で製作した。 外環道(関越~東名)建設工事は、関越の大泉JCTから東名JCTまでの約16㎞を上下線で双方(計4工区)から掘り進め、井の頭通り付近(武蔵野市吉祥寺南町)の地下約50mで接合させるもので、シールド機は4機が稼働する。 |
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