土木・建築を問わず、モノづくりに愚直に取り組み、真面目で堅実というイメージが浸透しているゼネコン(総合建設業)で、「堅い」イメージだけでなく「柔らか」イメージも持ってもらおうとする動きが相次いでいる。いずれも、YouTubeでの動画公開だ。笑顔を誘う内容ながら本気で取り組む、ゼネコンならではの真面目な個性も光っている。
今春、「食べられる建物」をつくってほしいと子どもにせがまれたゼネコン社員が、お菓子でつくった部材の強度試験をしたり、実際の建設プロセスに沿って奮闘する動画「世にもおかしな建築物」を戸田建設(株)が公開した。遊び心あふれる同社特設サイト「世にもおかしな建築物PROJECT」では、動画に加えてコンテンツでも、お菓子建築の製作過程から竣工式(試食)までを詳しく紹介している。フェイスブックでは撮影時のNGシーンなどが投稿され、同社の個性をさまざまなツールで発信中だ。 |
ネットの動画で人気を博したダンスユニットと連携。彼らの情報発信力・ネットでの拡散力に期待して、建設途中の実際の現場を舞台に、ダンスと歌で建設業の役割や使命を伝える動画「建設業界の変」を、東急建設(株)が6月に公開した。企画から制作を同社の若手社員で構成するプロジェクトが担い、人気ダンスユニット「エグスプロージョン」が出演している。YouTubeだけでなく、同社ウェブサイトにも特設ページを開設し、動画制作のメイキングなどを公開している。 |
戸田建設ホームページの特設サイトでプロジェクトの動画を紹介 | 人気ダンスユニットと東急建設の若手プロジェクトメンバーがダンス |
使用する食材「ようかん」の性状を調べるために様々な実験も行っている | 「おじさんばかり多くない?」「いや多くない。おじさん意外と多くない」 |