7月から始まる東京オリンピック・パラリンピック競技大会へ向け、スムーズな移動を目的とした工事抑制を求める動きも本格化してきた。新型コロナウイルス感染拡大で1年延期されたが、具体的で詳細な工事調整を求めるなど本番が近づいてきた。
東京都オリンピック・パラリンピック準備局は、7月の開催へ向けた路上工事などとの調整に関する方針を更新した。これまで調整中としてきた「練習会場ルート」に当たる都道の工事抑制時間は、「午前6時から午後10時の間」と明記した。
また、大会期間中と建設工事の工期が重なっている工事一覧も公表した。東京都発注工事は1579件(2月28日時点)。ことし1月に公表した824件(2020年10月31日時点の契約済み)から大幅に増加した。
一方、区部のうち競技会場がないエリアの路上工事とその他の公共工事869件については車両数を削減する。区部でも競技会場が立地するエリアは、環状7号線外側の道路工事17件、同内側50件で、日中の路上工事回避などの対応を求める。
大会関係地域の路上工事は、重点取り組み地区で29件、競技会場周辺などのエリアで73件が対象。また多摩地域の471件で混雑回避対応を求めている。
詳しくは「2020TDM 推進プロジェクト」をご覧ください。
都庁発注工事の調整 |
出典:東京都オリンピック・パラリンピック準備局ホームページ |
大会期間中の交通対策 |
出典:2020交通対策ハンドマップ |