東京建設業協会(今井雅則会長)は、国土交通省が事務局を務める「建設キャリアアップシステム(CCUS)処遇改善推進協議会(会長・蟹澤宏剛芝浦工業大学教授)」に、地域団体として初めて参画する。承認は10月6日の第2回会合。他1団体とともに新規加入団体となった。CCUS協議会は、建設業のほか民間発注者など民間106の団体で構成されている。
協会は地域団体として協議会に参画する意義について、会員企業の民間発注工事の割合が8割程度に上ることを踏まえ、▷CCUSの民間発注者の認知度アップと経費負担、▷長時間労働の是正や週休2日確保、▷燃料や資材価格高騰に即応した適正な価格転嫁――などについて民間発注者・民間発注団体との相互理解が欠かせないことを挙げた。また、中小の会員企業を対象に、CCUSの登録と就業履歴の蓄積を促すため、厚生労働省の人材確保等支援助成金を活用した事業を開始した。
今年度は、事業登録を完了しているか、もしくは2023年2月までに事業者登録の申請を予定している会員企業が、カードリーダーを購入する時、1台につき5万円以内で補助する。
建設業界では、2024年4月から時間外労働の上限規制適用への具体的・現実的な対応と民間発注者の理解、資機材など物価高騰への適正な価格転嫁などが大きな課題となっている。
出典:第2回建設キャリアアップシステム処遇推進協議会資料より作成 |