建設業界が一体となって全国で展開する「目指せ!建設現場 土日一斉閉所」運動が始まった。2024年度から時間外労働の上限規制の適用が始まる中、建設現場の週休2日は担い手確保の視点でも必要不可欠な重要課題となっていた。
そのため、関係各所に周知用ポスターを掲示して機運を高めるとともに、発注者や発注者団体への要請活動を展開していく。東京建設業協会は、運動の対象を「全ての建設工事」として、都内で運動を展開していく。運動は、全国運動と地域運動の二段構え。
土日一斉閉所運動は3月8日、首相官邸で開かれた岸田文雄首相や斉藤鉄夫国土交通相らと建設4団体(日本建設業連合会、全国建設業協会、全国中小建設業協会、建設産業専門団体連合会)との意見交換で披露された。
すでに、国土交通省、厚生労働省、総務省、全国知事会、全国市長会、全国町村会、日本経済団体連合会、日本商工会議所の3省5団体から後援の承認を受けている。
今後、東京建設業協会など都道府県協会は、発注機関への土日一斉閉所へ向けた要請活動を展開する見込み。また、各都道府県労働局が主催する「建設業関係労働時間削減推進協議会」などの場を活用、運動の趣旨説明とともに、適正な工期設定などを呼び掛ける。また市区町村への積極的な働きかけも求める。
ポスターのキャラクターとしてクマの『やすみん』を採用。
日本中の建設現場で土日閉所を進める役割を担うのが、土日に率先して休む『やすみん』だ。
なお、東建の活動は今後報告していく。