鳥の目で五輪施設を確認
東京2020大会の臨海部施設の位置関係を知りたいなら、江東区役所(東陽4-11-28、8:30~17:00)もお勧めの一つ。2階、広報・広聴課前にあるのが、東京湾岸にある様々な施設と整備途中の東京五輪施設を模型にした、「湾岸エリア ジオラマ模型」だ。湾岸エリアを3800分の1の大きさで再現、施設の位置関係を改めて理解できる。まさに〝鳥の目〞で東京湾岸部に点在する東京五輪施設を確認することができる。
江東区役所2階に展示されている湾岸エリアジオラマ模型。東京2020大会競技場は模型外側のボタンを押すとランプが点灯し位置が分かる。写真手前には品川・大井ふ頭。左端中央部分がレインボーブリッジ、右端中央が「海の森水上競技場」がある中央防波堤内側・外側の埋立地。写真中央が台場地区、その奥が有明地区だ。 | 今回紹介する有明ゾーンを隅田川の対岸、中央区・築地方面から望む。写真下部分から中央に伸びるのは、右側が環二通り・豊洲大橋、左が有明通り・晴海大橋。写真中央下の埋め立て地にあるのが「豊洲新市場」、中央上の有明地区には、左から「有明アリーナ」「有明体操競技場」「有明アーバンスポーツパーク」が整備される。 |
有明テニスの森
【オリンピック】 実施競技:テニス
【パラリンピック】実施競技:車いすテニス
■施設紹介
緑に囲まれた敷地に屋外48面のテニスコートと有明コロシアムを備えているこのエリアは、日本のテニスの聖地と呼ばれている。 有明コロシアムは、全天候型コートとスライド式開閉屋根を備えた1万人を収容できる多目的スタジアム。テニスの国際大会や主要国内大会ほか、興業イベントなど幅広く利用されている。
■アクセス
1.りんかい線「国際展示場駅」下車徒歩約5分 2.ゆりかもめ「有明駅」下車徒歩約8分 3.ゆりかもめ「有明テニスの森駅」下車徒歩約10分 4.都営バス「有明テニスの森」下車徒歩約2分 |
有明アーバンスポーツパーク
【オリンピック】 実施競技:自転車競技(BMXフリースタイル、BMXレーシング)、スケートボード
■施設紹介
選手村やIBC/MPCからも近いウォーターフロントエリアの有明北地区に計画。自転車競技のBMXレーシング、BMXフリースタイルの他、スケートボードも実施されるこの会場は、アーバンスポーツの中心となる会場のひとつ。 最寄り駅のゆりかもめ「有明テニスの森駅」をはさみ、スポーツパークの反対側にあるのが、有明体操競技場だ。
■アクセス
1.りんかい線「国際展示場駅」下車徒歩約8分 2.ゆりかもめ「有明テニスの森駅」下車徒歩約1分 3.都営バス「有明テニスの森」下車徒歩約3分 |
海の森水上競技場 カヌー・スラロームセンター |
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東京都整備の新規恒久施設が相次ぎ完成 東京2020大会に向け東京都が整備を進める新規恒久6施設のうち、完成したのは7月6日に完成披露式典が行われた「カヌー・スラロームセンター」で3施設となった。残る3施設も、2019年度内の完成を目指し工事が急ピッチで進んでおり、大会本番へ向け施設整備も佳境に入った。 東京都が新規に整備する恒久施設は、▷東京アクアティクスセンター▷有明アリーナ▷海の森水上競技場▷カヌー・スラロームセンター▷大井ホッケー競技場▷夢の島公園アーチェリー場――の6施設。このうち、アーチェリー場は今年2月に竣工、6月には海の森水上競技場、7月にカヌー・スラロームセンターがそれぞれ完成式典を行った。 しかし東京都の試算では、有明アリーナを除く5施設はいずれも赤字の見通し。収益性確保のため民間ノウハウを生かした取り組みや施設間のアクセス向上を目指している。 |
有明体操競技場
【オリンピック】 実施競技:体操、トランポリン、新体操
【パラリンピック】実施競技:ボッチャ
■施設紹介 選手村やメディアセンターからも近いウォーターフロントエリアの有明北地区に計画。大会時には、約1万2000人の客席数を有する体操専門競技場が仮設で整備される。今回の大会施設整備で国産木材の使用量が2300㎥と最も多く、大会後は展示場として第二の道を歩む。木のアーチが特徴。木製梁を地上で組み立ててリフトアップすることにより、工期を短縮することができた。 |
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■アクセス 1.りんかい線「国際展示場駅」下車徒歩約8分 2.ゆりかもめ「有明テニスの森駅」下車徒歩約1分 3.都営バス「有明テニスの森」下車徒歩約8分 |
有明アリーナ
【オリンピック】 実施競技:バレーボール
【パラリンピック】実施競技:車いすバスケットボール
■施設紹介
有明北地区に新しく整備されるアリーナ。約1万5000席(仮設席含む)の観客席を持つメインアリーナがある施設として計画。大会後は、国内外の大規模な各種競技大会のほか、コンサートや文化イベントなど魅力的なエンターテインメントを提供する、新たなスポーツ・文化の拠点施設となる。東京都が大会に合わせ整備する新規恒久6施設のひとつ。有明通りを挟んだ反対側が、有明体操競技場となる。 大会時の観客の入場は、ゆりかもめ「新豊洲駅」から木遣り橋を渡ってアリーナ2階部分からとなることに注意が必要だ。
■アクセス
1.ゆりかもめ「新豊洲駅」下車徒歩約8分 2.ゆりかもめ「有明テニスの森駅」下車徒歩約8分 3.都営バス「かえつ有明中高前」下車徒歩約4分 |
東京辰巳国際水泳場
【オリンピック】 実施競技:水泳(水球)
■施設紹介
東京都の水泳の中心的・象徴的施設、また広域的な専門施設として設置。水泳の普及振興を図り、都民の健康づくりや競技スポーツの発展に寄与することを目的に1993年開業した。観客席は約5000席で、全国規模の大会が多数開催されている。
■アクセス
1.有楽町線「辰巳駅」下車徒歩約7分 2.京葉線、りんかい線、有楽町線「新木場駅」下車徒歩約15分 |
東京アクアティクスセンター
【オリンピック】 実施競技:水泳(競泳、飛び込み、アーティスティックスイミング)
【パラリンピック】実施競技:水泳
■施設紹介
都立辰巳の森海浜公園に新しく整備される6恒久施設のひとつ。大会後の観客席数を5000人規模に縮小することをあらかじめ想定した上で、大会時には1万5000人の観客が観戦できるように計画。大会後は、日本水泳の中心となる世界最高水準の水泳場であり、世界的な大会が開催される国際水泳場として、また都民も利用できる水泳場として活用される。 ラグビー練習場やグラウンドゴルフ、多目的広場などで構成される辰巳の森海浜公園と一体でにぎわいを創出していく。
■アクセス
1.有楽町線「辰巳駅」下車徒歩約10分 2.京葉線「潮見駅」下車徒歩約15分 3.都営バス「辰巳団地」下車徒歩約5分 |