東京都が「TOKYO強靭化プロジェクト」で提起した5つの危機(▷風水害▷地震▷火山噴火▷電力・通信等の途絶▷感染症)に対応するために示されたのが、危機対応プロジェクトです。今回は気候変動により頻発化・激甚化する「風水害」に対応するための6つのリーディング事業を中心に、風水害への備えと今後の方向性を紹介します。
これまで東京は、豪雨や高潮などから都民を守るため、河川整備や流域対策、海岸保全施設整備の推進、多摩山間・島しょ地域を中心とした土砂災害対策や、島しょ津波と高潮・高波対策なども進めてきました。しかし、近年の急激な気候変動に伴い、今後、気温上昇と降雨量の増加が見込まれ、風水害の激甚化につながる恐れがあります。
そのため現在の想定レベルの風水害対策だけでなく、気候変動による激甚化に向けたレベルアップが必要になり、風水害から都民を守るため、数多くのプロジェクトが提示されました。けん引役はリーディング6事業です。
出典:TOKYO 強靭化プロジェクト(全文)東京都 |
リーディング事業3~6の図の出典:TOKYO 強靭化プロジェクト(全文)東京都 |
出典:TOKYO 強靭化プロジェクト(全文)東京都 |
今月号は、「東京に迫る5つの危機」のうち、「風水害」のリーディング6事業を取り上げました。
次回7月号では「地震」のリーディング事業を取り上げます。