2023年は、1923(大正12)年に発生した関東大震災(大正関東地震)から、100年という節目の年でした。未曾有の被害をもたらした震災から1世紀を迎える中、東京都は、未来から現在の課題を考える「バックキャスティング」思考で、2040年代の強靱化された東京の姿を想定。そこから逆算して想定した姿までの道筋と具体的な取り組み、『TOKYO強靭化プロジェクト』を2022年12月末に公表。4月号から巻頭企画として、強靭化プロジェクトで提起した、▷風水害、▷地震、▷火山噴火、▷電力・通信等の途絶、▷感染症――という5つの危機への対応のうち先導事業を紹介しました。
今月号は、『TOKYO強靭化プロジェクト』をテーマとした今年度巻頭企画の総集編として、これまでに紹介した先導事業だけでなく、『TOKYO強靭化プロジェクト』で示された5つの危機に対応した、ハード施策×ソフト施策=22プロジェクトの概要を危機ごとに紹介します。デジタル技術やドローン、人工衛星、SNS(交流サイト)、AI(人工知能)など先端技術や、防災意識向上といったソフト施策とインフラ整備というハード施策を組み合わせているのが最大の特徴です。
表の出典:TOKYO 強靭化プロジェクト 東京都 |
図の出典:「未来の東京」戦略 東京都 |
図の出典:TOKYO 強靭化プロジェクト 東京都 |
出典:TOKYO 強靭化プロジェクト 東京都 |