ちくま味噌  


伊勢国乳熊郷(三重県松坂市中万町)の竹口作兵衛義道は、慶安年間(1648−1651年)に江戸に進出。日本橋に塗物店を営み、作兵衛勝義が元禄初年(1688年)に深川永代橋際に味噌醸造を始め、乳熊屋作兵衛門商店としたのが、ちくま味噌の始まり。
乳熊屋の初代作兵衛は風流の道を嗜み、宝井其角に師事。赤穂浪士の一人大高源吾とは俳諧の友であった。そのよしみで、浪士一行が本懐を遂げ泉岳寺への引上の途路、永代橋に差し掛かった折、店に招き入れて、甘酒粥を振る舞ったという。永代橋脇には、この記念碑がある。
歌舞伎の「四千両小判梅葉」の中にも、「道理で味がいい 味噌はちくまにかぎるのう」という台詞場面が登場し、明治初期より今も公演されている。

 
 
[概要」 名 称
本社所在地

創 業
代表者
株式会社 ちくま
江東区佐賀
1−1−15
1688年
代表取締役
竹口 立修
 

本号のガイド
 皇居(特別史跡 江戸城跡)を拝見する方法がいくつかある。
 皇居東御苑は、とくにチェックなどもなく、いつでも入れる(無料)。出入り口は大手門・平川門・北桔橋門の3ヵ所で、月曜と金曜が休み。その他の休園日や開園日もあり、宮内庁のホームページには休園日カレンダー・公開時間・略図や写真が掲載されており、それを見るとよい。
 東御苑とは別のコースを「参観」という方法で拝見できる。こちらは窓明館(休憩所)、元枢密院、富士見櫓、蓮池濠、富士見多聞、宮内庁庁舎、宮殿東庭、宮殿、正面鉄橋(二重橋)、伏見櫓、山下通りを歩く(約75分。約2.2km)。電話(宮内庁管理課参観係 03-3213-1111)で参観日時を予約し、10日前までに手続きを終えることが必要。宮内庁のホームページからも参観のための情報が得られるので必見。今年の4月1日からコースが変わって、これまでは一般参賀でしか許されなかった二重橋を渡れるようになった。
 東建のKさんと「参観コース」に参加したので、参考までに記そう。手続きを完了して当日の9時30分、桔梗(ききょう)門に集合。すでに50人は集まっている。開門されて見学人一同は窓明館(休憩所)へ。奥のほうに皇居限定の記念品を販売する売店がある。菊の御紋章入りの杯、マグカップ、ワイングラス、冷酒グラス、縮緬(ちりめん)財布、皿5枚組、清酒(すめらぎのいずみ)、和菓子、扇子、ボールペン、ビデオ、地図、ガイドブック・・・・と皇居しか無いものが揃っている。10時、案内ビデオが放映され、10分後には全員が4列に整列して拡声器を手にした職員を先頭にスタート。私たちは皇居というより「江戸城」にこだわっているので、そちらに目を凝(こ)らすが、とにかく広く緑の多さに圧倒される。「江戸」を満喫したあっという間の75分であった。
 このほかに「一般参賀(新年・天皇誕生日)」 (自由)「皇居勤労奉仕」(要手続き)がある。宮内庁ホームページは、
http://www.kunaicho.go.jp

 
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