蛇塚 不義を働いた奥女中に対して、蛇を用いて折檻したことにまつわる塚といわれます。東大正門を入って、工学部建築学科前あたりの茂みの中にあります。キャンパスに、このような怨念の塚があるとは、ちょっと誰も気がつかないでしょう。 (本号に掲載した構内の写真に関しては、西秋良宏編『加賀殿再訪 東京大学本郷キャンパスの遺跡』東京大学出版会 2000に紹介されている“本郷キャンパス史跡マップ”を参考とさせていただきました) |
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最近の江戸研究においては、参勤交代制による巨額な江戸藩邸(大名屋敷)予算が、大江戸経済発展の基礎となったといわれています。すなわち、藩主が江戸に滞在するあいだ多数の藩士が江戸詰めとなり、彼らに対する俸禄以外の特別手当、住居費、奉公人の給与、食料などの賄い料や藩主周辺の交際費や江戸在住の大名妻子とその周辺の消費が、江戸の経済を活性化したというものです。また、大名行列が往復する五街道の整備、宿場における本陣、伝馬や飛脚などによる情報の交流や国元との往復による産物の往来など、参勤交代制はもうひとつの効果を生み出したといわれています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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