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建設IT読本2016

HOME >> Ⅵ 土木工事における情報化施工の活用 >> 1. 情報化施工とは

1. 情報化施工とは

建設現場の情報化施工とは、生産性及び品質の向上を図るために施工現場で建設ICT(Information and Communications Technology:情報通信技術)を活用することをいう。情報化施工のメリットとして、施工の効率化・合理化、安全性や品質の向上、工期短縮などを挙げている。
また国土交通省「情報化施工ホームページ」によると、建設事業の調査・設計、積算・発注、施工、維持管理という実施プロセスの中から施工に注目している。各プロセスから得られる施工に関連する電子情報や各作業から受け渡される電子情報を活用し、建設機械と電子機器、計測機器の組み合わせによる連動制御あるいはそれら機器のネットワーク化による一元的な施工管理など、個別作業の横断的な連携や施工管理の情報化を行うことによって、施工全体として生産性及び品質の向上を図るシステムである。建設ICTを活用した建設現場の情報化のイメージは図1-1のとおりである。

図1-1 ICTを活用した施工現場の情報化のイメージ
図1-1 ICTを活用した施工現場の情報化のイメージ
出所:国土交通分野イノベーション推進大綱(H19.5)より抜粋

国土交通省は「平成22年度工事における業務効率化の取り組み」の中で「情報化施工技術の推進」について対応方針を掲載している。平成25年3月には、現在の普及状況等を踏まえ、「トータルステーションによる出来形管理技術(土工)」について一般化し、使用原則化することで、技術の定着を図ることとした(「情報化施工技術の使用原則化の実施方針」参照)。
なお、この方針は平成25年4月1日以降に契約の手続きを開始する工事において適用されている。

図1-2 普及推進を図る情報化施工技術
図1-2 普及推進を図る情報化施工技術
出所:国土交通省「平成22年度工事における業務効率化の取り組み」より抜粋

建設現場の情報化施工はCALS/ECに密接に関連した施策であり、CALS/ECの工事施工フェーズの一部となっている(図1-3)。

CALS/ECは、公共事業に係わるデータ、書類の電子化で情報の共有、活用を図り効率化を目指す
図1-3 CALS/ECの工事施工フェーズ
図1-3 CALS/ECの工事施工フェーズ
出所:国土交通省中部地方整備局建設ICT導入研究会「建設ICTざっくりシリーズ」より抜粋

建設現場の情報化施工の範囲は、計測施工や機械化施工、建設ロボットを含めて工事施工全般である。また、その後工程である出来形管理・維持管理等の効率化にも配慮したものである。情報化施工を構成する技術的な要素としては、基本になる技術標準・データ標準等に則った、①遠隔操作技術、②観測・計測技術、③ロボット技術、④情報収集技術、⑤情報蓄積・通信技術などがある。

図1-4 情報化施工の範囲
図1-4 情報化施工の範囲
出所:国土交通省「情報化施工」ホームページより抜粋

これらの技術を統合するソフト/ハードには、GPS、ナビゲーションシステム、インターネット、PHS、パソコン、無線LAN、各種センサーなど、IT情報技術を応用したものが多く、従来の工法をベースに、これらのツールが様々な工事に活用される。

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